最もおいしい昆虫食はこの5種類!調理方法も紹介

2020年5月12日にBUGS GROOVEさん主催で「本当に美味しい昆虫、料理法はこれだ!」がオンラインで実施されました。

まずは、昆虫食に関わる方々による好きな昆虫食紹介がありました。

阿部勇馬(東京農業大学)はタガメ

東京農業大学の阿部勇馬さんはタガメとのこと。

アジア料理に使われていて、青りんごのような風味で、おいしいとのことです。

タガメをおいしいと思う方という質問に、参加者全員がYESでした。

荒川真衣(まいころ)(次世代昆虫食タレント)はコオロギ

次世代昆虫食タレントの荒川真衣(まいころ)さんは、コオロギ。

ご自身の動画でコオロギ料理を作られた様子をご紹介されました。

クッキーで、少し塩をきかせて、そのまま成虫を乗せたものなども作っているそうです。

内山昭一(昆虫料理研究家)はトノサマバッタ

昆虫料理研究家の内山昭一さんからは、トノサマバッタ。

昆虫は不飽和脂肪酸が多いので、酸化しやすいため、そのため、採れたてが一番。

トノサマバッタは赤く染まりも良い。見た目もおいしく見え、グルタミン酸が多いので、おいしいということでした。

スコーンやビスコッティにしても食べられているそうです。

西本楓(BugMo)はコオロギ

BugMoの西本楓さんは、コオロギの出汁。

あさりのようで、昆布のような渋みがある出汁とのこと。

佐藤裕一(昆虫エネルギー研究所)はつむぎアリ

昆虫エネルギー研究所の佐藤裕一さんは、つむぎアリ。

タイなどで食べられているそうです。

乾季の12月~2月ぐらいに売られているのですが、値段は高めとのこと。

昆虫はアジアでも高価な食材ということですが、人気の商品のようです。

味としてはたんぱくな白子。白子のようにきつくはなく、上品な味とのことで、生食でもいけるそうです。

次田寿生(BUGS GROOVE編集長)はフェモラータオオモモブトハムシ

BUGS GROOVE編集長の次田寿生さんのNO1昆虫食は、フェモラータオオモモブトハムシ。

外来種とのことですが、2月ぐらいに日本で採りに行って食べるというイベントが実施されているとか。

ソラマメとコーンの甘味があるということです。

その後、それぞれの昆虫についての議論が交わされたわけですが、

タガメ

タガメと言っても、日本のタガメではないそうで、タイワンタガメと言わないといけないという指摘が早々にありました。

動画の中ではありませんでしたが、日本のタガメは国内希少野生動植物種に指定されているんですね。

TAKEOさんのページで詳しく解説されていますので、こちらをご覧ください。(「タガメ」の売買が禁止?「特定第二種国内希少野生動植物種」に指定

そんなタイワンタガメですが、オスの出すフェロモンが青りんごのような香りがして、オスはメスよりも3倍ぐらい値段が高いそうです。

食べ方としては、外の殻は固いので、開いて中身を出して香りづけに使うのが一般的。

メスは小ぶりなので、タイでは素揚げにして丸ごと食べることもあるとのこと。

日本で買えるものはすべてオスとのことで、ほとんど塩漬けにしているそうです。

調理をするときは一晩水につけて塩を抜くというお話でした。

コオロギ

荒川真衣(まいころ)のお気に入りは、ヨーロパイエコオロギとのこと。

内山昭一さんは台湾大コオロギ。大きいので食べ応えもあり、おいしいそうです。

次田寿生さんは、カンボジアで食べた巨大コオロギ。台湾大コオロギだと思われるとのこと。

筋肉がしっかり感じられるボリューム。小さいコオロギだと肉の感じが物足りないのですが、ビールのつまみに適している満足感のある食材とのことです。

共食いしてしまうので、養殖できないのではという話があったころに、西本楓さんから、視察したミャンマー大学で養殖に成功しているという話が。

5匹ぐらいを1つの箱に入れて、にんじんやレタスなどで育てるとのこと。

現地の人もおいしいのは台湾大コオロギなので、養殖したいという思いが強いそうです。

荒川真衣(まいころ)さんは、日本で台湾大コオロギを食べたことがあるそうですが、おいしくなかったそうです。

佐藤裕一さんからも、タイでは、屋台は揚げ置きなので、おいしくないというお話がありました。

東北地方のイサーン料理屋だとバンコクでも昆虫を置いているところが多いそうで、食材を持ち込むと調理もしてくれるとのことです。

西本楓さんからも鮮度についての話があり、コオロギパウダーを作る時、鮮度を維持するためには真空状態で送ってもらうことが大切。おいしさには、酸化が最大の課題ということです。

また、コオロギはパスタとかパンに練りこむと、意外なことにそばのような味がするそうです。

バッタ

その場で取ってその場でカリっと揚げるのが一番おいしい。採った充実感もある。走り回るのでおなかがすくというのもあるそうです。

食用として知られているイナゴの仲間だということで、メンタル的にも食べやすいのではという話でした。

トノサマバッタにはフン茶もあるそうです。草原の香りとのこと。

セミ会のように、毎年バッタを採って食べるバッタ会というものも実施されています。

バッタ会実施されると良いですね。

TAKEOさんでバッタの養殖をしているそうです。

牧草でトノサマバッタを一から育てるという取り組みをしているそうですが、日本で養殖するにはヒーターは必要になるので、電気代のが課題ということでした。

カミキリムシ

焼きタケノコとカミキリムシ。とてもおいしいようです。

マグロのトロの味と言われているそうです。

冬は脂がのっているということです。絞って寿司に乗せるということも…。

外国からの取材では寿司を作ってほしいという依頼が多いということで、タガメをのせたりもするそうです。

セミ

荒川真衣(まいころ)さんからあったなぜ沖縄はセミを食べるのかという質問に対しては、セミ食文化は中国から入ってきた。

沖縄は中国の影響も大きいので、セミを食べるのではとのことでした。

セミをお勧めという人は多かったです。

昆虫食を食べる時の3つの注意点

昆虫食を食べる時の注意点は?という質問に対して、内山昭一さんからは、3つの注意点が紹介されました。

  1. 加熱消毒すること
  2. エビやカニなどの甲殻類アレルギーの方は注意すること
  3. 有毒の昆虫がいるので、わからないものは食べないこと

ということでした。

新型コロナウイルスの関係で、昆虫食関係のイベントも軒並み中止になってしまっています。

昆虫は採れる時期に限りがあるため、採れる時に採り貯めしているそうなのですが、イベントが少ないため、消費がされず、内山昭一さんの冷凍庫が満杯とのことです。

ほしい方はお知らせいただければもらえるかもしれません。

セミ会など今後のイベントのお知らせはこちらをご覧ください。