長野県佐久市の北パラダスキー場。
冬には多くのスキーヤーが訪れるものの、秋の季節に雪はありません。
そんな人が来ない環境にはスズメバチの巣もできるということで、ハイウェイオアシスパラダにある昆虫体験学習館の方々にお声がけいただき、スズメバチ芸人の丸沢丸さんとキイロスズメバチの巣を捕りに行きました。
もちろん、捕った後には蜂の子をいただきます。
もくじ
スズメバチの巣の場所
今回は、スキー場のリフト降り場の下の部分にできたということです。
そのため、山を登ります。
北パラダスキー場のご厚意で、こちらの車で運んでいただきました。
除雪機として使っている車だそうです。
キャタピラーなのでスピードは出ませんが、急な坂道もぐんぐん進みます。
巣があるのは、リフトの建物の真下の部分。
駆除方法
準備
巣は地上からだと高さが4メートルぐらいあります。
命綱はあるものの、梯子をかけるには危険な気がします。
そこで登場したのが丸沢丸さんの新兵器です。
こちら約4メートルある網で蜂の巣をこれでスポッと包んで捕ることにしました。
防護服をしっかり着用します。
巣を捕る・掃除機で吸う
高いところにあることもあり、1回で取りきることはできず、何回かに分けて取ります。
まずはネットで取るように試みます。
高い位置なので、命綱もつけています。
ただ、一度で全部は無理でした。
巣の一部が網に入ると、網が重くなるのと、成虫が中に入っているので、その都度、スズメバチの成虫は掃除機で吸っていきます。
電源については、パラダスキー場のものをお借りさせていただきました。
丸沢丸さんは、複数いる女王蜂や雄蜂を分けていました。
中には、寄生虫がいる蜂もいたようで、研究対象になるようです。
その後、網でしっかり取りきるのは難しいということで、棒でつついたりもしました。
そして、角度を変えて、上から攻めようともしました。
全部で9段にわたる巣を回収することができました。
少し寒くなってきたこともあって、巣の中の幼虫は少なめでした。
スズメバチの成虫、蜂の子の活用
成虫のお酒
今回、駆除にはスモークは使いませんでした。
というのも、丸沢丸さんは、スズメバチの成虫は生きたままお酒に漬けていっていたからです。
750mlに対して、かなりの量が入っているのではないでしょうか。
蜂の子
巣の駆除が終わった後は、蜂の子の調理です。
昆虫体験学習館を利用させていただき、しゃぶしゃぶと蜂の子炒めを食べました。
昆虫体験学習館の渡辺さんも「おいしい」と言っていただきました。
今回、炒めたバージョンを始めて食べましたが、外側がカリっとした感じになって違った食感が楽しめますね。
高級食材の蜂の子を楽しめるのが贅沢ですね。
効率的なスズメバチ駆除方法
今回は、4メートルにもなる高いところにいるスズメバチの巣でした。
スピードなら殺虫剤
スピードを求めるのであれば、殺虫剤が一番早いと思います。
高いところなので、梯子を使って殺虫剤をかける形になると思います。
巣の状態もこだわらないのであれば、ガンガンたたいて落としてしまえば良いと思います。
しかし、地球環境への影響や資源の活用といった点を考えると今回の丸沢丸の形が良いのではないでしょうか。
一部回収→掃除機で吸引コンボ
丸沢丸さんが行ったのは、網で巣の一部を回収→成虫を掃除機で吸引を数回繰り返すということでした。
時間はかかりましたが、殺虫剤を使わずに安全に回収することができました。
殺虫剤を使わない理由は、成虫、蜂の子を有効活用するためです。
スズメバチのお酒や蜂の子ご飯など高級食材をおいしくいただくことができます。
防護服は2つ、2人で取るのが効率的
防護服が2つあり、2人で実施できる場合は、1人が高枝切りばさみのようなものでスズメバチの巣をのこぎりで削り、その下に網を構えておくことで、1度で回収ができると思います。
これが最も効率的でしょう。
また、巣もきれいに捕れるので、2人で実施できる場合はその方が良いと思います。
撮影する人もできれば防護服を
写真撮影のメンバーは防護服なしでしたが、巣を回収した後はスズメバチは飛び回り、近づくと攻撃してくるため、撮影をするメンバーも防護服を着るのがベストです。
また、黒い服装は避けた方が良いと思います。
ポイズンリムーバーもお持ちの場合は持ってきた方が良いです。
もし、お近くでスズメバチの巣があった場合は、蜂会を実施できますので、ぜひお声かけください。
本日お世話になった昆虫体験学習館の職員の渡辺さんのインスタアカウントはこちらです。