新鮮な昆虫を食べるには、生きたまま入手できるのが一番。
そんな思いから、昆虫を生きたまま郵送できないかと考えました。
調べたところ、なんと大手の運送会社では唯一、ゆうパックでのみ送れることがわかりました。
郵便局すごいですね!
7つの条件
ただ、それには条件があり、7つの条件すべてをクリアした状態であることが必要なのでご注意ください。
その条件というのは、
- 健康体であると認められるもの
- 輸送中にえさ、水の補給等特別の手当てを要しないもの
- 悪臭を発しないもの
- 特別な取扱い(温度(気温、水温)の調節、換気(通風の確保)等)をしないため、死亡するおそれがあることについて承諾できるもの
- 脱出や排せつ物等の漏出を防ぐ包装をしているもの
- (小型の鳥類のみ)近距離あてのもの(他の統括郵便局を経由しないものや同一道府県内のもの)
- 人に危害を与えるおそれのないもの
というものです。
つまり、送った際に死んでしまっても責任はとれません。
また、においなど迷惑になったり、危害を加える恐れのあるものはだめですということですね。
そんな中で、音についてはあまり問題がなさそうなので、セミの鳴き声などは問題なさそうですね。
郵便局のホームページにも、昆虫類の例として、かぶと虫の幼虫及び成虫、くわがた虫の幼虫及び成虫、きりぎりす、鈴虫というものが挙げられています。
輸送する箱の中から鈴虫やきりぎりすの鳴き声がしてくるのは何か良いですね。
実際、ホームセンターなどでカブトムシやクワガタ、鈴虫などが売られているのを見ると思いますが、それは郵便局が運んでいたんですね。
生きたまま送るための注意点
ただ、せっかく送るのであれば生きたまま届けたいというのが本音ですよね。
輸送だからこそ注意する点があります。
温度管理
1つは、輸送中は温度管理ができないということです。
夏場の輸送は暑い中のの輸送になりますし、冬は寒い中での輸送になります。
その点、気を付けないと暑すぎたり、寒すぎたりして昆虫が死んでしまうということにもなると思います。
通気
ものを送るときは、ついつい漏れないようにとしっかりと密閉してしまいがちですが、そうすると通気性が悪くなってしまいます。
一緒に土などを入れる場合は、こぼれないように注意が必要ですが、一定程度の通気性は確保して、空気が通るようにしておく必要があります。
土を入れた虫かごなどを一緒にする際には、倒れても土がこぼれないように固定をしましょう。
ワレモノ注意!?
昆虫も生き物なので、大きな衝撃などは避けてもらいたいですよね。
ワレモノ注意となると、少し意味が異なってきてしまうと思うので、そこは自身でしっかりとエアパッキン(プチプチ)で衝撃を和らげる工夫をしましょう。
もちろん、ぐるぐる全体にまいてしまうと通気性が悪くなるので、そのあたりも気をつけて梱包するようにしましょう。
昆虫食は鮮度が命!?
昆虫は、死んでしまったら基本的には食べません。
また、調理してから時間が経てばたつほど酸化が進んでしまい、鮮度が落ちておいしくなくなってしまいます。
Bugmoの西本楓さんからも以前、酸化が一番の課題だという話がありました。
そのため、冷凍という方法がとられるのですが、冷凍するには冷凍の設備が必要ですし、輸送にかかる費用も高いです。
そこで、やはり生きたまま送るという方法が望ましいことになります。
実際、生きたまま昆虫を送ることはできますので、みなさんも注意点に気を付けて利用してみてください。