うっちゃん つかちゃん はまる研究所によるゴキブリを食べるという企画がありました。
昆虫の中で最悪の印象を持つゴキブリ。
それを食べるとなると、多くの人が抵抗感があると思います。
ただ、ゴキブリにも多くの種類があり、おいしいゴキブリもいるというのがわかりました。
そんなゴキブリの食用の可能性についてお話します。
ゴキブリは生活環境向上により現れた
ゴキブリは3億年前の石炭紀に誕生しており、熱帯をふるさととしています。
そのため、寒さには弱く、長距離を飛ぶのも苦手です。
種類としては、約3700あるそうですが、そのうち屋内で見られる種類は1%未満。
大多数の種類は私たちの生活とはかかわりの薄い虫ということになります。
そんなゴキブリがなぜ寒冷地まで進出できたかというと、交通機関と暖房の発達という文明のたまものと言えます。
そのため、人造害虫(マンメードペスト)とも呼ばれています。
屋内にいる日本の在来種というのは、ヤマトゴキブリのみで、チャバネゴキブリやクロゴキブリは江戸時代以降の外国からの外来種とされています。
しかも、暖房効率の悪い日本家屋では戦前までは屋内でも冬を乗り切れないため、ほとんど問題にされていませんでした。
ここまで広まってきたのは、生活水準の急激な向上と密接なつながりがあるようです。
参考文献:「虫を食べる文化誌」(梅谷献二)
ゴキブリ3種を食べる
今回は、3種類のゴキブリが食べられました。
- オオゴキブリ
- アルゼンチンモリゴキブリ
- マダガスカルゴキブリ
です。
オオゴキブリは自然採集のもので、はじめはエビっぽく、後の方はみそっぽい、独特の香りがあるということでした。
アルゼンチンモリゴキブリは、内山昭一先生からメスは一番食べやすいというお話があったのですが、こんなリアクションでした。
調理法に問題があったようです…。
そして、3種目のマダガスカルゴキブリ。
口に入れる前から良い香りという話があり、口に入れた瞬間…
「うまっ!」という評価でした。
その後も、「めっちゃおいしい!」を連呼していて、これを見たらだれもが食べたくなってしまうのではないかというリアルなリアクションに見ている側としてもなぜかうれしくなりました(笑
匂いがあってブルーチーズのようでオスの方がおいしいという評価でした。
うまっ!マダガスカルゴキブリの調理法
マダガスカルゴキブリとは
本来はマダガスカルにしかいないゴキブリ。
もともとはペットの餌として流通がはじまりました。
別名をフルーツゴキブリともいわれていて、フルーツの香りがすると言われています。
というのも、フルーツを食べているから、その香りがするということです。
そして、どんどん増えるようなイメージのあるゴキブリですが、成虫になるまでは1年ぐらいはかかるもので、あまり繁殖力は強くないということでした。
見た目としては、かわいいという反応も。
ゴキブリですが、羽がないので、かわいく見えるそうです。
ちなみに、昆虫食業界では、自分の家で飼っている人も多いですが、キーキー鳴くということです。
下ごしらえ
まずは、6本すべてをキッチンばさみで切ります。
その後、オスは臭腺を取るため、お尻の先を数ミリカットします。
そこから中の白身が見えるので、そこにピンセットを入れて、引っ張ります。
そうすると、中から臭腺をするっと取り出すことができます。
その後、お腹の方を切って、カラをすべてはがします。
中から白身が出てきます。
メスは臭腺はないので、カラをはがすだけで大丈夫です。
焼く
フライパンが温まったら、バターを入れて焼きます。
カラをはがした白身が見えているお腹の部分を下にして焼きます。
軽く焼き色がつくまで焼きます。
食べるのは、白身の部分だけが食感もやわらかく、おいしいので、楽しめるようです。