2019年6月22日(土)多摩市グリーンライブセンターにて、内山昭一さんによる「なぜ、いま昆虫食が注目されるのか ~昆虫食講演会・試食会~」を実施しました。
日本での昆虫食の歴史
日本では、かつて55種類もの昆虫が食べれていました。それが、1985年には6種類にまで減っています。そして、今では市販されているものは4種類になってしまいました。
その4種類とは何でしょう??
イナゴ、カイコ、ざざむし、ハチの子です。かつては日常食だったが、公衆衛生学の進歩ということで、昆虫は不潔だというイメージが普及しました。また、殺虫剤が普及して、食べることを考えられなくなった経緯があります。
食べることと農業が分かれてしてしまったので、昆虫は害虫という認識が強くなったということですね。
世界の昆虫食
世界の昆虫食として、約20億人が2000種類の昆虫を食べていると言います。
地域によっては、当たり前に食べられているということですね。
また、2013年に国連のFAOで人口増加、温暖化の解決には昆虫食だというレポートを出したことも大きいです。
そういった点が最近昆虫食が注目される理由の一つなんですね。
そうそう。お手元にあるのはサクラケムシの糞のお茶です。ぜひ飲んでみてください。
多摩市の魅力
昆虫食の観点から見て、多摩市の魅力はありますか??
多摩市は雑木林が多いので、多摩はカミキリむしの幼虫を取るのに非常に良い場所かと思います。最近は薪割りをすることもないので、かみきり虫に出会えるチャンスが少なくなっていますが、高級珍味です。
多摩市への期待
そうなんですね。多摩市に期待することはありますか??
多摩市ではセミ会を実施しています。セミの幼虫は樹液を吸ってしまう害虫ですが、それを缶詰にして売っていた時期がありました。セミは非常においしいので、多摩市でもセミの缶詰を出してもらいたいです。多摩市にはセミがたくさんいるのである程度捕っても絶滅することはないはずです。
試食会
講演終了後は、試食会に移りました。
ご用意いただいたのは、昆虫を使ったフラッペです。
セミの幼虫、イナゴ、ざざむしを使った料理をみなさんにお楽しみいただきます。
終了後は、内山先生の書籍のサイン会もありました。
セミたまメンバーも終わった後にいただきました。
おいしかったです!