内山昭一先生からヤシオオオサゾウムシの幼虫の差し入れをいただき、試食会をしました。
マグロのトロの味と言われ、日本で一番おいしい昆虫と言われるカミキリムシの幼虫を超える存在ではと言われるヤシオオオサゾウムシの幼虫ですが、その実態にも迫りました。
ヤシオオオサゾウムシとは

ヤシオオオサゾウムシは、カミキリムシのヤシの木バージョンというと、一番わかりやすいかと思います。
カミキリムシは、果樹やモミジ、シイなどいろいろな種類で育ちますが、ヤシオオオサゾウムシはヤシの木の中で生まれて、ヤシの木を食べて成長します。
サゴヤシを食べるので、サゴワームと言われたり、ヤシはパームなので、パームワームと言われたりもします。
サゴヤシオオゾウムシと言われることもあるようです。
養殖に向けた取り組み
昆虫食としての普及には、養殖ができることが不可欠です。
しかし、カミキリムシもそうですが、ヤシの木を食べるサゴヤシオオゾウムシは、木を育成するという手間からなかなか養殖が難しいと思われていました。
それが、最近、サゴヤシオオゾウムシはキャッサバで養殖ができるということが明らかになっています。(参照:おいしい昆虫記)
キャッサバというのは、東南アジアで主食となっている芋類で、すでに大量に栽培されています。
これを利用した養殖が可能になりつつあるため、サゴヤシオオゾウムシは大量に養殖できる可能性が高く、栄養不足を補う食材として期待されています。
気になる味・栄養は?




今回おいしさの面で大きな可能性を感じることができたヤシオオオサゾウムシですが、ラオスでも蟲ソムリエの佐伯真二郎による養殖プロジェクトも進められていたりと非常に楽しみですね!