昆虫食で最初の抵抗感は、見た目だと思います。
いわゆるゲテモノといったイメージですが。
実は、それをクリアしてもまだ安心できない大きなハードルがあります。
それは、安全性です。
そのあたりにいる虫を採って、食べても大丈夫なのか。
変なウイルスなどがいるのではないかと不安になる人も多いと思います。
そこで、安全性を確保するための3つのポイントについて述べたいと思います。
必ず加熱消毒すること
昆虫は自然の中で生活しているので、まだまだ不明な部分も多いです。
そして、さまざまな微生物が付着していることもあります。
しかし、それらも過熱消毒することで、ほとんど問題なく食べることができるようになります。
セミ会でもセミは沸騰したお湯で2~3分は茹でて、その後に素揚げにするなどのひと手間かけています。
豚肉を生で食べないように、魚も刺身として扱われるもの以外は生で食べないように、しっかりと管理されたもの以外は火を通すというのが基本です。
必ず殺菌するようにしましょう。
アレルギーに注意すること
昆虫はエビやカニのような殻と同じ成分を持つものがあります。
そのため、エビやカニといった甲殻類に対してアレルギーのある方は、症状が出ることがあります。
地上で生活する昆虫と海で生活する甲殻類が同じ成分というのは意外かと思いますので、注意が必要です。
有毒の昆虫に注意すること
毒キノコがあるように毒虫もいます。
加熱しても残る毒があるので、有毒の昆虫には注意してください。
昆虫食は天然ものではなく、養殖!
実は、世の中で手に入る昆虫食の多くは養殖ものです。
そのため、飼育工場などで衛生管理などが行われている中で販売されているものがほとんどです。
そのため、よくわからないものを食べた昆虫やどこか変なところで育った昆虫というものはいません。
もちろん、みなさんの家の周りにいる昆虫を捕って食べることもできますが、安全面といったところでは、販売されている昆虫食の方が安心できるかと思います。
自然採集のものを販売する場合も、どこで採れたものなのかが把握できること。
ベストはそこで採れたものが事前に検査されていて、一定程度の安全性を担保できる状態にあることですね。