昆虫食の未来の市場規模はどのぐらい?どこまで伸びる?

無印良品のコオロギせんべいが出たり、ANTCICADAでコオロギラーメンのお店がオープンしたりと日本で昆虫食が大きく認知されてきた2020年ですが、昆虫食の市場規模はどの程度なのでしょうか。

未来の昆虫食の市場規模の予測について調べてみました。

世界の昆虫食の市場規模予測データ

世界ではすでにいくつかの調査機関が昆虫食の市場規模について統計データを発表しています。

  2020年 2023年 2025年 2026年 2030年
Global Market Insights Inc. 1億4865万     15億   
Meticulous Research® 8億9682万       79億6000万
Barclays Bank UK 9億3083万       80億
statista 6億2274万 11億8160万      
MarketsandMarkets™ 2億880万   13億3600万    
単位:ドル

Global Market Insights Inc.

Global Market Insightsでは、2019年時点の世界の昆虫食マーケットは1億1200万ドルで、2026年には15億ドルまで伸びるとしています。

2020年から2026年までの平均成長率は年間47%の伸びと言っているので、2020年時点だと市場規模は1億4865万ドルになります。

Meticulous Research®

Meticulous Researchは2030年時点の世界の昆虫食の市場規模を79億6000万ドルとしています。

平均成長率は年率24.4%ということなので、2020年時点だと8億9682万ドルとしていることになります。

Global Market Insightsよりもかなり大きい数字です。

Barclays Bank UK

Barclays Bankによると、2030年の世界の昆虫食の予想市場規模は80億ドルとしています。

平均成長率は年率24%ということなので、2020年時点での市場規模は9億3083万ドルとなります。

Meticulous Researchと同じような想定ですね。

statista

statistaによると2020年時点の昆虫食の市場規模は6億2274万ドルで、2023年には11億8160万ドルになるとしています。

MarketsandMarkets™

MarketsandMarketsによると、2019年時点の昆虫食の市場規模は1億4400万ドルで、2025年には13億3600万ドルになるとしています。

年率45%の伸びということなので、2020年時点では2億880万ドルになります。

以上のように見ると、2020年時点ですでに世界の昆虫食マーケットは数億ドル規模にまでなっていることがわかります。

日本円でいうと、数百億円規模ということですね。

どの会社も伸びると予想。その理由は?

いずれの会社も今後昆虫食市場は伸びる。

しかも、年率20%を超える急激な成長率でと予想しています。

そして、その理由として挙げているものも似ています。

人口増加と生活水準の向上

最も根本的な要因は世界の人口増加と生活水準の向上です。

人口が増えるにしたがって必要な食糧の量は増えます。

2050年には世界の人口は97億人になると予想されています。(参考:国際連合広報センター

また、生活水準が向上すると食事も肉や魚の摂取が増えると予想されますが、牛や豚などの家畜の飼育、魚の養殖には土地に加えて多くの飼料が必要となります。

飼料は大豆などが使われますが、その栽培にも限界があります。

これらの代替品としての昆虫食というニーズがあります。

消費者意識の変化

このような限られた食料といった考え方が人々に浸透し、これからはサステナビリティを重視した食料選択も行われると考えられます。

牛や豚は土地や飼料を多く必要とするだけでなく、温室効果ガスを多数輩出するといった持続可能性の低い食品になります。

そのため、人々も昆虫食を意識して購入するという人が増えていくと予想されます。

イノベーションと低コスト化

昆虫食のニーズが高まるにつれて、新たな技術開発が進み、昆虫食の味や見た目といった点でのイノベーションが進みます。

また、大量に作られることで、低コスト化が図られ、より多くの人々に入手しやすい環境になります。

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世界では1900種類以上の昆虫が食べられていると言います。

ただ、多くの動物がいるものの、私たちが食べるのは、牛、豚、鳥ぐらいに絞られているのと同様に、昆虫についても産業化されていくものは絞られていくと考えられます。

そして、これらは人が食べる用のものと、飼料用のものの2種類に分かれていくでしょう。

現段階ではコオロギが一歩リードといったところでしょうか。

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日本でも蚕を使ったベンチャーのエリー株式会社のようなところも出てきているので、広がりに期待したいですね。

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