2020年8月15日に株式会社BugMoさんが実施したBugMo Kitchen!に参加しました。
コオロギの出汁を使った料理を2品つくりました。
ポトフと新じゃがいものコオロギ和えです。
もくじ
BugMoについて
創業者の西本楓さんと松居佑典さんが作った会社です。
西本さんはウガンダ、松居さんはカンボジアといった途上国経験があるそうで、その経験を通して、タンパク質を地産地消できるような食のシステムを作りたいという思いで立ち上げられたそうです。
そんな中で、コオロギは雑食性でなんでも食べるので、環境に良くて、さらに味もおいしいということで、コオロギに注目したということでした。
コンセプトは生きるためのおいしさ。
普段の生活では、脂質や甘みなど強いものばかりに目が行きがちですが、人が生きるためのに必要な最小限おいしさに目をむけてもらいたいという思いで活動をされています。
コオロギ出汁について
そんな生きるためのおいしさと感じてもらうには、出汁が良いだろうということで、コオロギ出汁の誕生につながったとのことです。
出汁については、静岡県焼津市の鰹節メーカーと一緒に開発したとのことです。
コオロギは養殖をする場合は、一般的には魚粉などを使うのですが、臭みを抑えて、旨味を引き出すため、植物性の餌のみを与えているということです。
具体的には、米ぬか、大豆、コーンなどで、私たちが食べているものと同じですね。
コオロギ出汁の使い方
コオロギ出汁の使い方ですが、1袋で400mlの水で出汁を取ります。
- 常温の水400mlにだしパックを入れる
- 水が沸騰してから3~5分煮る
- 出汁パックを取り出す
といった流れになるようです。
出汁には、昆布の他にオニオン、ニンニク、キャベツなども入っていますが、塩は入っていないので、お好みで調整することができます。
今回はオンラインイベントなので、参加者に事前にお送りいただいたコオロギ出汁を使って作ります。
BugMo専属シェフタツキさん
今回のイベントでは、BugMoの西本さんとBugMo専属シェフのタツキさんがその場で調理してくれました。
タツキさんは、実は、はじめてコオロギの料理をと頼まれたときに、気持ち悪いなと思ったそうです。
しかし、だしパックの味見をしたときに、「あ、おいしいな」と思ったので、専属シェフとして取り組まれることになったそうです。
味としては、甲殻類、エビのような味という印象を受けたということでした。
好奇心が強かったという点、またハチの子やイナゴは食べたことがあったということも大きかったそうです。
パクチーや香味野菜と同じような感じで、もともと苦手だったものが、どんどんおかわりがほしくなるような、中毒性があるということです。
タツキさんは、東京のフレンチレストラン、京都のホテルでシェフとしての経験をお持ちで、タスカジで家事代行サービスも行っているということです。
タツキさんにお願いすれば、コオロギ料理を食べることができるかもしれません!
飲むのが好きなので、今回、ビール片手に料理したいなと思ったが、却下になったとのこと(笑
4児の母ということですが、全く見えませんね。
昆虫を食べていることが、若さの秘訣ではないかもしれませんが(笑
今後は、コオロギのデザートも開発したいと思っているとのことで、楽しみですね。
ポトフの作り方
レシピ(4人前)
用意するもの
- 水800ml
- コオロギ出汁2パック
- 塩10g
- 野菜(じゃがいも、にんじん、玉ねぎ)
- お好みでかぼちゃ、サツマイモ、ゴーヤ、ナス、キャベツ、ぶろっこりーなど
火が通りにくい野菜を煮る
水800mlとコオロギ出汁パック2つ、塩10gを鍋に入れます。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃなど火の通りににくい野菜を入れて、強火にかけて沸騰させます。
今回は、沸騰してからも取り出さず、出汁は入れたままにしておきます。
ごろっとしている方が見た目が良いので、大きめで入れていきましょう。
見た目も楽しめるように野菜を追加
見た目でもおいしく味わうため、いろいろなポイントがあるようです。
勉強になりますね。
トウモロコシ、マッシュルームを入れて煮ます。
煮えているかどうかはにんじんで確認しましょう。
竹串がすっと通ったら大丈夫です。
その後、パプリカ、エリンギも入れて、5分ぐらい煮て、できあがりです。
ポトフにはベーコンを入れることがあると思うのですが、動物性の味をこおろぎだけで味わって欲しかったので今回のレシピではベーコンを使わなかったとのことです。
新ジャガイモのコオロギ和えの作り方
もう1品は新じゃがのコオロギ和えです。
じゃがいもを皮つきで洗って切ります。
バターを入れて弱火で火が入るぐらいカリッとさせます。
だいたい5分ぐらい炒めるようです。
最後に、コオロギ出汁とみりんと醤油を小さじ1杯ずつ入れて完成です。
コオロギ出汁はだしパックから出して、そのままふりかけています。
調味料が多くなるとコオロギの味が消えてしまうのでご注意ください。
今回は小さめのじゃがいもを3個分です。
気になるお味は?
ポトフとじゃがいも
ポトフは野菜を煮込む前と比べて、野菜の味が染み出たようです。
砂糖が入っているみたいに甘くなったということでした。
じゃがいもは、コオロギの出汁を追加する「追いコオロギ」をすることで、よりコオロギを感じられるようになるとのことでした。
追いコオロギをすることで、コオロギの癖がわかり、そこに中毒性が出てくるそうです。
参加者の方からは、こんなにおいしくなるとは思わなかったという声がありました。
作る前から率直なコメントを言おうと思っていたが、素直においしくなったという感想がありました。
BugMoが考えるコオロギの味とは
うまみが強く、グルタミン酸などがしっかり効いています。
昆虫なのに他の昆虫に比べると昆虫臭さがない。
また、雑味が少なく、うまみを消さない程度の雑味。
餌によって雑味、旨味は変わるので、心地良さを感じる余韻を残したものにしています。
食べてみないとわからない部分もあるので、ぜひ食べてみていただければと思います。
昆布出汁との違いは?
コオロギ出汁には昆布も入っているということですが、昆布出汁との違いは何でしょうか。
それだけでもおいしいのですが、昆布を入れることでアミノ酸のバランスが変わり、相乗効果でさらにおいしくなります。
ポトフも昆布出汁だけだとシンプルな味になってしまうようですが、昆布出汁にすることで、おいしくなるようです。
ベーコンの代わりの役割を果たすのかもしれませんね。
BugMo kitchen!とても良い雰囲気でした。
今後も継続して実施していく予定とのことです。
コオロギ出汁を入手するには
コオロギ出汁については、BugMoさんのホームぺージではまだ販売されていないそうです。
しかし、先行販売として、クラウドファンディングを実施されています。
食べてみたいなという方は、こちらからどうそ!
昆虫食の中では、コオロギが一番注目されています。
それには理由があるんです。
また、コオロギのレシピを作った料理は、他にもいろいろあるんですね。
コオロギレシピグランプリも実施されました。
葉物野菜は色が悪くなってしまうのであまり入れません。
夏なのでゴーヤも入れました。
ナスは色が出るので皮をむいておきます。
キャベツは芯ごと入れるとバラバラにならないので良いです。