コオロギ4種類を食べ比べた結果。どれが一番おいしいの?

昆虫食として今、最も養殖されているコオロギですが、その種類によって味も大きさも違います。

今回は、コオロギ4種を実際に食べ比べて、その味の違いについて話し合ってみました。

今回食べたコオロギはこちらです。bugoomさんにご提供いただきました。

よるのひるね
お借りした会場よるのひるねさん

ヨーロッパイエコオロギとは

ヨーロッパイエコオロギの英語名は、House Criketと言います。

イエというのは、家のことですね。

業界ではイエコと呼んだりしています。

フィールドクリケット(field criket)というものもいるので、その対比の命名かと思います。

もともとは北アフリカにいたものが、ヨーロッパに広がり、爬虫類向けのエサなどで養殖されて、日本にも入ってきたという形です。

エサとしてですが、養殖技術がある程度あったというのがヨーロッパイエコオロギの特徴です。

次に紹介するフタホシコオロギと養殖分野での2大巨頭ですが、フタホシコオロギより大きさが小さめです。

フタホシコオロギとは

フタホシコオロギの英語名は、Two Spotted Cricketです。

その名の通り、2つの星というか、点があるのが由来ですね。

学術名はGryllus bimaculatusと言います。

徳島大学発の昆虫食ベンチャーであるGryllusはここから取ったそうです。

亜熱帯・熱帯性のコオロギで、東南アジアや日本だと沖縄や奄美大島に生息しています。

タイワンオオコオロギとは

英語名はformosan giant cricketと言います。

日本では学術名のbrachytrupes portentosusで売られていることも多いですね。

台湾や東南アジアに生息するコオロギです。

大きさに特徴があり、ヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギは1〜2センチですが、約4センチと他のコオロギの倍以上はあるかと思います。

ジャマイカンコオロギとは

英語名はJamaican field Cricketsです。

ジャマイカという国は中米の島国で、ジャマイカンコオロギは中米や南アメリカに生息します。

学術名はGryllus assimilisとなっています。

実際に食べてみて、それぞれの味は?

ヨーロッパイエコオロギ

サクサクしていて食べやすいです。メスのほうが味が濃く、大きい気がします。万人向けかと思いました。
食べやすかったです。香ばしいですね。パリパリしておいしかったです。一方で、あっさりして味が薄い感じはあります。
人間が手を加えた中では一番食べやすい。くせがなく、やわらかい。初心者にも食べやすい。
私は食べ慣れている味でした。
土屋
フレーバー、塩を食べている感じでした。
喉に引っかかる感じが苦手だったのですが、すんなり食べられました。
内山先生
味はシンプルでさっぱりしてますよね。万人受けするかと思います。

フタホシコオロギ

肉厚ですね。ヨーロッパイエコオロギに比べると。少し虫っぽい苦味がありましたが、食べているうちに旨味がでてくる感じがしました。味の変化を楽しめるのはフタホシコオロギですね。ただ、一口目にちょっとうえっとなるかもしれません。
一口目に旨味を感じました。一番味が濃いです。苦味も少しあると思いましたが、それがアクセントになっています。味の複雑さを感じたので、料理、食べ物として食べていて面白いと思いました。
養殖コオロギとして完成されているなと感じました。
調味料、フレーバーのような印象です。これだけ単品で食べるというのは違うかなと。エビやカニっぽい香りが強めでした。
あっさり目かと思いました。歯ごたえがあって、食べていくと味が変わっていった感じです。ただ、他に比べると好みの味ではなかったです。
内山先生
味が濃く、旨味が濃縮されていますね。それがだめという人もいますが。

タイワンオオコオロギ

食べたことがなかったので、大きさに驚きました。顔が見えて、かわいいと思いました。ただ、食べるのが勇気がいりましたね。食べてみたら、お茶っぽい、草のような感じがしました。意外でした。
なにが原因かはわかりませんが、フレーバーを感じて、おしゃれだと思いました。これだけで食べるより、何かに入っていると活かせるかと思いました。見た目のインパクトがありますね。インパクトを楽しさとしてとらえると、高評価だと思います。
ドライにするのはもったいない。部位に寄って味が違うので、まとまった味が感じにくいと思いました。
大きさからくる食べごたえが良かったです。気のせいかもしれませんが、頭からかじったら、味の変化が感じられました。食べている感じがしました。
煮干しを食べている感覚に近かったです。にぼしの感じが好きで、見た目もインパクトがあって、食感と味の変わり方が好き。
抹茶の味がするというような、鼻に抜ける香りがきれいな感じで、料理に混ぜたりとかいろいろな形で使えるのではないかと思いました。
内山先生
頭がしっかりしていて、頭の旨味をしっかりと感じられました。頭のおいしさがあります。胸のあたりの羽が発達している部分、足の筋肉の部分で部位ごとの旨味がわかりました。

ジャマイカンコオロギ

小魚のような感じで薄味で印象が薄かったです。
最初は食べやすく、おいしいと思いました。ただ、食べているとパリパリしすぎて、虫を食べているという感じになってきました。
ヨーロッパとフタホシの良いとこ取りで、中途半端という印象です。
口に入れたときに、花の蜜、フルーツのような感じがあって、好きでした。中国茶のような感じで、単品で食べやすいと感じました。
シンプルにおいしいと思いました。なんというのが正解なんだろう。香りが立っています。口に入れたときの香ばしい感じが草っぽい感じで、面白いと思いました。
土屋
ピーナッツっぽさを感じました。大きすぎず、小さすぎずで食べやすい感じでしたが、食べごたえもあって良かったです。
内山先生
なんとなくどこに個性を見出したら良いのかという感じだでした。なんとなく中途半端な感じでした。

食べ比べランキング どれが一番おいしいの?

みなさんに好みの順位付けをしていただきました。

昆虫食経験順
ヨーロッパイエコオロギ23242
フタホシコオロギ12431
タイワンオオコオロギ31123
ジャマイカンコオロギ44214

結果、フタホシコオロギとタイワンオオコオロギが人気でした!

タイワンオオコオロギは4位(最下位)をつけた人がいなかったので、少しリードでしょうか。

大きいことに抵抗があるかと思いましたが、食べてみるとおいしいといった印象のようです。

養殖が進んでいるフタホシコオロギが人気というのはうれしいですね。

ヨーロッパイエコオロギは、可もなく不可もなくといった感じで、安定した2〜3位の順位を付ける人が多いようです。

ジャマイカンコオロギは多くの人が低順位でしたが、好きな方は好きなようです。

 

いかがでしたでしょうか。

私たち、セミたまではこういった昆虫食イベントの実施やウェブメディアによる情報発信を行っています。

ご関心がある方はぜひお友だち登録をお願いします!

友だち追加