2013年5月13日に国際連合食糧農業機関(FAO)は食品及び飼料における昆虫類の役割に注目する報告書を出しました。
ここでは、なぜ昆虫を食べるのかという理由を大きく3つのことから説明しています。
健康
- 肉、魚と同レベルの豊富な栄養(タンパク質、良質な脂肪、カルシウム、鉄、亜鉛などが豊富)
- 多くの地域で伝統的な食生活の一部となっている。
環境
- 家畜よりも二酸化炭素ガスの発生が少ない。
- 飼育に土地を必要としないため、土地の整備が不要。
- アンモニアの発生が家畜よりも少ない。
- 変温動物のため、効率よくタンパク質を摂取できる。
- 有機性の廃棄物を食べて育つため、資源の有効活用が可能。
経済・社会的要素
- 昆虫の採集、飼育には高度な科学技術も大きな投資不要なので、社会的な弱者でも取り組むことが可能。
- 外部への影響が少ないため、小規模であれば都市部でも育てることができる。
- 昆虫飼育は原始的な方法から技術的に高度なものまでかける費用に応じて様々な形態が可能。
いかがでしたでしょうか。
栄養が豊富で、環境にも良くて、誰でも飼育が可能という3つのポイントが述べられています。
SDGsという国連の持続可能な開発のための2030アジェンダにも関係してくるポイントが多く、今後の昆虫食には大いに期待できるのではないでしょうか。
SDGsと昆虫食の関係については、こちらでまとめました。