昆虫食は養殖ができなければ継続できない!?

これまで、セミたまでは多摩市で採れるセミを活用して地域活性化ができればと考えてきました。

天然もののセミがおいしく食べられれば、それがブランドにもなりますし、健康にも良いと考えたからです。

また、その土地で捕れたセミをその場で食べられれば、地産地消の観点からも良いと考えています。

ただ、天然のセミを採って、生態系には問題はないのかという問題は残ります。

セミをたくさん取ったら生態系に影響するのでは?について

もし、多摩市のセミがブランド化されて、非常に人気が出てしまったら、いろいろな人が採りに来て、採りつくしてしまうということが起きるかもしれません。

安定的に一定量を提供するためには、養殖というのが重要になるようです。

そうなると、採ることよりも育てることが大切だということがわかります。

今、昆虫食業界で養殖を行っているのは、コオロギがメインです。

コオロギが昆虫食として注目されている3つの理由

中国ではセミの幼虫が普通に食べられていて、いろいろなところで売られているのですが、あれが養殖なのかはわかっていません。

セミを安定供給するには、セミの養殖の方法というのを考えていった方が良いのかもしれません。

養殖が適した場所となると、広い土地がある方が適しているような気がします。

セミの缶詰の試み

実は、1963年頃長野県の園芸試験場でセミの幼虫を缶詰に加工して商品とすることが試みられました。

きっかけはリンゴや桃などの果樹の害虫として認識されていたからです。

セミの幼虫は樹液を吸うので、成長の妨げになると考えられています。

1匹2円で買い上げ、長野県酒類卸販売会社が1缶35匹入り1200円で販売していたようです。

ただ、たくさん採れる日、採れない日があり、安定的な確保ができないため、商品化に至らなかったようです。(参考:昆虫食先進国ニッポン(野中健一)

昆虫食で地域活性化する方法は3つ!?

このように考えると、多摩市を活性化というのは、天然もののセミが採れることというのは少し方向性がずれているのかもしれません。

一方で、昆虫食については世間でまだまだ理解を得られていません。

そのため、昆虫食のイベントを実施するとしても、地域から反対が出てくることも考えられます。

もし、昆虫食のイベントができたとしても、それは大々的に宣伝を行うのではなく、一部の人たちで小ぢんまりと行っているというのが現状です。

しかし、逆に行政などの理解があり、昆虫食イベントも実施しやすいという地域があれば、大きな魅力になるのではないでしょうか。

時代の最先端の取り組みが受け入れられ、実施しやすい地域というイメージは多くの人を惹きつけることになると思います。

その他としては、すでに養殖がおこなわれている昆虫を活用して商品開発をするという方法でしょうか。

イベントやレストラン、自動販売機などでさまざまな昆虫食商品を食べていますが、素材そのままを食べるものが多く、調理をしたものももっとおいしくなるのではというものも多いです。

また、食べる際には見た目の問題もあるため、誰もが抵抗感なく食べられるデザインという点でも改善の余地は多いと思います。

まとめると、昆虫食で地域活性化をする方法としては、

  1. 昆虫の養殖場として
  2. 昆虫食を実施できるオープンな場として
  3. 昆虫食の商品開発の場として

になります。

昆虫食の人を呼ぶ力、集客力というものはすごいです。

そんな昆虫食コンテンツの強みを活かしていきましょう!

ワーケーション成功に昆虫食コンテンツが重要な4つの理由

 

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