セミが夏にしか鳴かない理由を考える。なぜ冬には出てこないのか。

夏といえばセミですが、なぜセミは夏なのかというのを考えたことがありますか。

私は、これまでそんなことは全く気にしませんでした。

しかし、セミ会を実施したり、ということで、セミに触れていく中で、なぜセミは夏だけなんだろうと考えるようになりました。

ポイントは、生物は子孫を反映するための進化してきたということですね。

セミが子孫を多く残すために、どういう選択をしてきたか。

その謎に迫ることで、セミが夏にしか出てこない理由がわかると思います。

セミが夏にしかいないのは、繁殖しやすさが理由!?

セミは幼虫の期間が長く、成虫の期間は1ヶ月程度と言われています。

セミの寿命の謎に迫る。冬は越せるのか?

その短い時間の間でオスとメスが出会い、子孫を残さなくてはいけないので、出会える確率を上げることが非常に重要になってきます。

これを突き詰めて考えていくと、夏に地上に出てくるといった選択をするセミが増えていったと考えられると思います。

暑さが一定気温以上になったら出てくるという合図にしている

では、なぜ四季がある中で、夏だったのでしょうか。

その理由は、夏の暑さだと思います。

夏の暑さは地上だけでなく、地面の下も同様で、地上の気温が一定以上になったら出てくるということを合図にして、セミは出てくると考えられます。

そのため、その年に地上に出てくるセミが100匹いたとして、25度以上だと判断して出てこれる100匹が夏だけに出てくれば、より多くのマッチングができるというわけですね。

それが20度といった普通の温度だったらどうなるでしょうか。

たとえば、春になったらすぐだったり、夏の寒い日だったり、秋になった時だったりと、幅広い期間で20度という日はあるので、出てくる量が分散してしまいます。

100匹のうち、30匹が春で、40匹が夏で、30匹が秋に出てくるといった形だと、それだけマッチングの機会が減ってしまいます。

逆に、25度以上になった日が1週間続いたら出てくるというルールだとすれば、日本でそんな時期は夏しかないので、夏の短い期間で大量のセミが地上に出てきて、マッチングの機会が増えるといった形になるのだと思います。

夏は捕食される機会も多い。なぜ冬ではないのか?

セミの天敵はクモ、カマキリ、鳥などと言われています。

夏はそういった天敵が多く、気温のことを考えると、一定以上に気温が低下した冬に出てきた方が良いのではと考えてしまいます。

なぜ、セミは冬に出てこないのでしょうか。

単純に、セミが変温動物で、気温が低いと動けなくなるというのが正解でしょう。

他に考えらられるとすると、冬は地面が凍結してしまうことがあるのではないかと思います。

寒いから地上に出ようと思っても、凍結しているので出られなくなってしまうんですね。

そうなると、一定程度気温が低下しようと思って出ようと思っても出られない個体が出てきてしまいます。

たとえ、セミが恒温動物になったとしても、地上に出てきてもマッチングの機会がほとんどない。

それが冬にセミが出てこない理由かと思います。

セミが夜に鳴かない理由も繁殖に関係している!?

一般的にセミは夜には鳴きません。

普通に考えると、カマキリや鳥は夜はいないので、夜の方がマッチングには適しているような気がします。

しかし、セミは夜は鳴きません。

夜に鳴かない理由としては、一つはセミが幼虫から成虫になる時期が夜だからということがあると思います。

セミの幼虫の捕まえ方!コツは最適な時間を選ぶこと

成虫になってすぐは、鳴くことにも慣れていないため、夜に鳴いてもすぐにマッチングの機会に恵まれないということがあると思います。

他にも、視認性が悪いので、マッチングがしにくくなるということも理由になるのではないでしょうか。

しかし、最も大きな理由は気温ではないかと思います。

というのも、セミは暑くならないと出てきません。

そのため、気温が低い時はセミが地上に出てこないので、意味がなくなってしまうからですね。

雨の日にもセミは鳴きませんが、雨の中では音が遠くに届きませんし、雨の中飛ぶこともできません。

そして、雨の日は気温も低いです。

もしかしたら、セミは気温の低い時を雨の日だと判断して鳴かないという形なのかもしれません。

セミは寝ないのか。最近夜にも鳴いているセミがいるのはなぜか

セミは寝ないと言われています。

しかし、最近夜にセミの声を聞くことも多いのではないでしょうか。

その理由は、2つあります。

1つは、最近は熱帯夜が多く夜でも暑い日が続くから。

もう1つは、電灯などで夜でも明るいからです。

これまで述べてきたとおり、セミは気温によって鳴く鳴かないを判断していると思われます。

そのため、気温が高いとまだ昼だと勘違いして鳴くという事も出てくると思います。

さらに、電灯などで周囲が明るければ、ますます昼だと勘違いしてしまうのではないでしょうか。

海外には夜に鳴くセミもいますが、日本のセミとしては、基本的に昼に鳴くのようです。

素数ゼミについて

海外では、繁殖時期を合わせるという点で、さらに先をいった種類もあります。

素数ゼミというものを聞いたことがあるでしょうか。

17や19といった素数の倍数の年に大量に発生するセミです。

なぜ4や6ではいけないのか。

その理由は、発生の時期が分散してしまうからだと思います。

繁殖が多く行われるには、マッチングの機会が多い方が良いはずで、マッチングの機会を多くするにはその場所にたくさんのセミがいる方が良いはずです。

人間も地方には出会いがないからということで、東京に人が行くのと同じように、たくさんの人がいれば、それだけ好みが合う人も多く、マッチングの機会が多くなるということですね。

素数セミの場合は、それが地上に出てくる年によって出会える機会を増やしていると言えると思います。

おそらく日本よりも環境が過酷で、毎年出てくるだけの個体が確保できないので、素数の年のだけ大量発生するという形になったのだと思いますが、それだけ当たり年には文字通り大量発生をするようです。

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