今回お話をお伺いしたのは、セミたまのロゴデザインを手掛けて下さったデザイナーの新井将人さんです。
新井さんは以前から昆虫食をモチーフとしたデザインに興味を持たれ、学生時代には昆虫食を主役としたブランディングデザインを大学の課題として取り組んでいたデザイナーさんです。
世の中にデザインを仕事とされる方は数多く存在していますが、昆虫食にこだわりを持つ方は希少とも言えます。
そこで今回は、新井さんが昆虫食にどのような経緯で興味を抱かれたのか、デザイナーを目指されたきっかけや昆虫食を普及させるためのデザインの考え方などについて詳しくお伺いしました。
デザイナーを目指したきっかけ
特に商業的なデザインであれば、世の中に会社がある限り求められ続けると思っています
中学生の頃は自分が興味のあることしか行いたくないと考えていたので、世の中にデザインという仕事があると知ったのは、偶然ではありましたが非常に運が良かったと思います
大学ではどのようなことを学ばれたのでしょうか
例えば30mぐらいの長い廊下を一気に駆け抜けて、向かった先に一面の紙が広げられているので、そこにクレヨンで身体の勢いをそのまま乗せて、身体全体を使って描くとか、甘い、辛い、酸っぱいなどの味覚を缶にグラフィックで表現するという授業がありました。ここで随分と鍛えられたように思います。 2年生ではポスターや写真など、幅広い分野で制作を行いました。3年生ではブランディングや広告デザイン、コミュニケーションデザイン、ウェブデザインなどに分かれて、4年生では卒業課題制作のような形で1つのテーマに絞って課題に取り組むといった形でした
特にイメージを言葉で表現したり、見た目で表現したりすることができるようになったと思います
昆虫食をデザインする時に配慮したこと
それに加えて、昆虫自体が昔から好きでした。昆虫は人間より前の太古の時代からいて、環境に適応した形に進化して現代まで存在しています。その部分が凄く神秘的な生き物だと思います。 高校生ぐらいからは昆虫に触れる機会は少なくなりましたが、大学でブランディングの課題が出た時に、当時の事を思い返して昆虫食をテーマにしたデザインを手掛けてみようと考えました
そこで、イメージを払拭する様なブランディングが出来ないかと考えて取り組みました
その他にデザインでこだわった部分はありますか?