昆虫食を扱う会社が増資をしたり、資本業務提携をしたりという話題が続いています。
市場規模が伸びることが予測される昆虫食に対して、注目が集まっているようです。
今回は投資を受けることに成功した企業を調達時期順でまとめました。
出資の方法としては、第三者割当増資の場合と業務資本提携の2パターンを掲載しています。
※2023年1月14日時点
もくじ
資金調達とは
資金調達としては、4つの方法があります。
- 負債(デットファイナンス)
- 投資(出資)(エクイティファイナンス)
- 資産の売却(アセットファイナンス)
- 補助金や助成金
負債
負債とは、お金を借りることです。
銀行などの金融機関から借りるという方法もありますし、大きい会社によっては社債を発行する場合もあります。
負債の場合は、お金を借りるので、返す必要があります。
また、返済の際には利息も求められます。
さらに、大きな金額の場合は、担保を求められるなど、信用がない企業は借り入れるのが難しいというデメリットがあります。
投資(出資)(エクイティファイナンス)
投資は、保有している株を購入してもらえる出資者を募るものになります。
調達したお金は資本に組み入れられるため、資本金を増やすことになります。
特徴は、返済する必要がないということです。
また、利息もつきません。
一方で、出資をすると、株主として経営に対して意見を言える立場になるので、経営者の自由度が少なくなる可能性があります。
資産の売却(アセットファイナンス)
資産の売却は建物や著作権など、もともと持っている資産を売却することで、現金にするということです。
起業したばかりの会社は資産を持っていないと思いますし、あまり当てはまらないかもしれません。
どちらかというと、何年も運営している会社に当てはまる資金調達方法ですね。
補助金や助成金
国や自治体が各政策にそって取り組む事業を資金面で支援するため、補助金や助成金を出していることがあります。
スタートアップを支援しようということで、起業する際に補助金を出すという自治体もあります。
補助金や助成金は返済不要で、もらえるというのが特徴です。
ただ、定められたルールが守られなかった場合や、決められた通りの使われ方がしなかった場合は支払われないといった手続き的な煩雑さがあるので注意が必要です。
以上、資金調達の方法についてご紹介しましたが、今回は投資を受けた昆虫食企業ということでご紹介したいと思います。
投資の効果
投資の効果というのは、どういったものがあるのでしょうか。
投資を受ける側、投資をする側での効果について考えてみたいと思います。
受ける側
投資を受ける側としては、保有する資金が増えるため、そのお金を新規投資に当てやすいということがあります。
企業の成長にはスピードが求められるため、新規商品の開発や人材育成に活用し、より早く事業を拡大することができます。
また、投資を受ける会社や個人のネットワークやノウハウの支援を受けることができるということもあります。
特に同じ業界の会社であれば、自社にはない技術を組み合わせて、新たな商品開発ができるといったこともあるかもしれません。
投資する側
投資する側としては、投資先の企業が成長することで、将来的に株価が上がって売却した際の売却益というものが期待できます。
一方で、投資先企業は自社の行っていない事業に取り組んでいる場合など、新たな事業展開の可能性を広げることもできます。
同じような業界だった場合は、お互いの強みを活かした相乗効果を生むことができるかもしれません。
投資を受けた昆虫食企業一覧
投資については、企業、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から投資を受けるパターンに加えて、クラウドファンディング型の投資としてFUNDINNOを活用した多数で少額の個人の投資を受ける場合もあります。
早い会社では2016年には投資を受けていて、すでに総額6億円以上の調達が実現している状況です。
株式会社ムスカ
設立時期:2016年12月
資金調達先:伊藤忠商事
資金調達時期:2019年4月
エリー株式会社
設立時期:2017年6月
資金調達先:アイビスパートナーズ株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、京葉ガス株式会社
資金調達額:4,500万円
資金調達時期:2020年3月
株式会社グリラス
設立時期:2019年5月
1回目 | 2回目 | |
資金調達先 | Beyond Next Ventures 、産学連携キャピタル(AIAC)、HOXIN株式会社等 | Beyond Next Ventures株式会社、HOXIN株式会社、株式会社産学連携キャピタル等、いよぎんキャピタル株式会社、近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社、食の未来ファンド、地域とトモニファンド |
資金調達額 | 2.3億円 | 2.9億円 |
資金調達時期 | 2020年10月 | 2022年2月 |
株式会社BugMo
設立時期:2018年5月
1回目 | 2回目 | |
資金調達先 | 旭合同株式会社 | 株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」 |
資金調達額 | 資本業務提携 | 3,501万円 |
資金調達時期 | 2020年3月 | 2021年6月 |
株式会社ODD FUTURE
設立時期:2020年6月
資金調達先:株式会社DGベンチャーズ、Open Network Lab・ESG1号投資事業有限責任組合、株式会社キュービックベンチャーズ、株式会社RiskTaker
資金調達時期:2021年10月
株式会社エコロギー
設立時期:2017年12月
資金調達先:早稲田大学専用ファンド、株式会社リバネスキャピタルおよび個人事業家
資金調達時期:2021年12月
フエゴインターナショナル株式会社
設立時期:2021年2月
調達先:株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」
調達金額:1,640万円
調達時期:2022年4月
TAKEO株式会社
資本業務提携先:株式会社ニチレイ
資本業務提携時期:2022年7月
株式会社CricketFarm
調達先:株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」
調達金額:3,200万円
調達時期:2022年10月
メンバー募集!
いかがでしたでしょうか。
いろいろな会社が昆虫食系企業に投資をしているということがわかります。
これから昆虫食の起業を目指される方は投資という選択肢もありかもしれません。
そんな私たちセミたまも昆虫食ビジネスに取り組むための活動をしています。
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