蜂の子とは?どんな味?

昆虫食として良く登場する蜂の子。

聞いたことはある人も多いと思いますが、見たことはない人が多いのではないでしょうか。

実際は何なのでしょうか。

蜂の子とは

蜂の子は本当の蜂の子だった

蜂の子というのは、本当の蜂の子どものことです。

つまり、蜂の幼虫、サナギということですね。

幼虫やサナギは飛べないので、蜂の巣の中にいます。

そのため、蜂の巣をとって、1匹1匹その中から取り出すという作業が必要になります。

実際にやってみましたが、なかなか大変です。

でも、やってみると結構はまります(笑

実は幼虫もサナギも白くて同じような形をしています。

どうやって見分けるかというと、幼虫は食べ物を食べているので、フンがたまっていて黒くなっているんですね。

食べるときは、フンの部分はおいしくないので、取り除く必要があります。

そのあたりもひと手間必要なところです。

サナギはいくつか段階があって、幼虫と同じように白くてフンがない状態のもの。

少し手足ができあがっているもの。

ほとんど成虫に近いものという感じになります。

手足ができてくると、蜂の子というよりは、もう蜂ですね。

何の蜂の子なの?

蜂の子といっても何の蜂の子のことを蜂の子というのでしょうか。

実は、どんな蜂でも蜂の子は蜂の子なんです。

ミツバチ、スズメバチ、クロスズメバチ、アシナガバチ、クマバチなど、蜂であればみんな蜂の子になるようです。

ただ、昆虫食文化が残っている長野県では、主に食べられるのはクロスズメバチになります。

地域によっては、へぼと呼ばれていますね。

岐阜県の自治体では、蜂の子を捕るために巣が捕られ過ぎてしまうということが起きて、一部の自治体で条例が定められ、規制をしていたりもします。

昆虫食のための捕りすぎによる規制についてはこちらをご覧ください。

セミをたくさん取ったら生態系に影響するのでは?について

蜂の子を食べるのは世界で日本だけの独自文化

蜂関係の食品というと、はちみつ、ローヤルゼリー、プロポリスがありますが、こちらは世界でも食べられています。

しかし、蜂の幼虫、サナギである蜂の子を食べるのは日本だけです。(参照:銀座NAGANOの掲示より)

蜂が作るはちみつ、ローヤルゼリー、プロポリスの違いは?

おいしさについては、昭和天皇のお墨付き

一部地域でずっと食べられ続けている蜂の子。

もちろん、それはおいしいから食べられているんですね。

調理の方法としては、佃煮や甘露煮をよく見かけますが、他にも好みによってさまざまな調理方法がとられています。

そして、なんと昭和天皇も蜂の子が好きだったという記録もあります。

ハチの子の大和煮をご飯と混ぜたハチの子ご飯は昭和天皇の好物で、1987年天皇が手術を受けられて食欲がなくなったときでもハチの子をまぶした麦入りご飯は召し上がった。

1947年に長野県を視察され、松本市に宿泊された折、ハチの子を食べられた。その夕食後、天皇にお目にかかった元侍従をしていた戸田康秀氏が、「陛下はハチの子をお召し上がりになりましたか」とお聞きすると、「ウン、今食べたよ。非常においしかった」とお答えになったという。(昆虫食古今東西

蜂の子の栄養価は?

必須アミノ酸というものをご存じでしょうか。

タンパク質の中でも、体内で合成できないもののことを必須アミノ酸と言います。

全部で9種類あるのですが、蜂の子はそのすべてが豊富に含まれているんですね。

そのため、貴重なたんぱく源として位置付けることができます。

実際はどんな味?食感は?

蜂の子は実際はどんな味なのでしょうか。

一般的に売られているものは、しょうゆなどで味付けされているものが多く、蜂の子そのままの味を味わったことがある人は少ないかもしれません。

セミたまでは蜂会というイベントを実施して、スズメバチの巣を捕って、その場で蜂の子を食べるということをしてみました。

調理方法は、蜂の子のしゃぶしゃぶです。

フンを取った幼虫とサナギを30秒ほど沸騰したお湯でゆでます。

それをポン酢に着けて食べる感じです。

実際に食べてみると、魚のフグの味がしました。

白子の味と言われることが多いようです。

幼虫の方は、プチっという感じで旨味が広がります。

サナギも味は同じような感じですが、どの程度成虫に近づいているかにも食感は変わります。

成虫に近づいていれば近づいているほど、固い部分が増えてくる感じです。

サナギになっていればフン抜きをしなくて良いのが楽ですが、育ちすぎるとサクサクした食感というか、固い部分が増えてくるので、サナギになりたてが一番食べやすいかもしれません。

食べたメンバーは、みんなおいしいと言っていました。

また、1匹ずつではなく、一口でたくさん食べたいという声もあったほどです。

蜂の子は買うと高級食材なので、蜂会のような感じでしゃぶしゃぶで食べられると良いですね。

蜂会情報はこちらをご覧ください。

スズメバチの巣をとって、蜂の子を食べる蜂会を開催

昆虫料理研究家の内山昭一さんによると、蜂の子は鰻の味と同じだということが言われています。

成分としてほとんど同じということで、これはタレのかかっているバージョンも、かかっていないバージョンも似ているということです。

詳しくはこちらから。