2020年8月9日セミ会2020を実施しました。
今回はオンラインでの実施ということで、いろいろ初めての試みも行いながら、例年通り楽しく実施することができました。
もくじ
コロナで実施の危機
新型コロナウイルスの関係で、毎年実施していたセミ会も会場の問題などで、実施ができないのではと考えていました。
例年通り、40人ぐらいの定員で実施するのは難しいだろうということで、リアルのイベントの実施は見合わせました。
今年はやめようかなと思っていたのですが、セミたまメンバーだけでも実施できればと思い、8月9日の予定は確保していました。
直前になっても実施するかどうかを迷っていたところ、内山昭一先生からこんなメールが。
8月9日の沖縄でのイベントが中止になったので、もし実施するならセミ会参加できます。
これはやるしかないということで、実施のお知らせの準備を開始。
お笑い芸人の丸沢丸さんの参加も決まり、参加募集の告知をしたのが3日前の8月6日(木)夜でした。
8月7日に早速申し込みもあり、セミ会人気を感じました。
初挑戦。幼虫トラップ
今回はオンラインで実施するということで、セミを捕ることよりも、内山先生、丸沢丸さんのトークを中心にしたいと考えていました。
いつものように、前日に採集するという方法もあったのですが、それはちょっと大変。
成虫は少し前に行って捕っておけばなんとかなるだろうと考えました。
問題は幼虫です。
幼虫は18時半ぐらいから薄暗くなってようやく出てきます。
そのため、事前採集をするには前日に捕っておかないといけないんですね。
ただ、それは大変ということで、考えたのがトラップです。
実は、昆虫食古今東西という本にトラップの話が書いてあり、そこでは木に綱を巻いて、ネズミ返しのようにしておけば捕れるということが書いてありました。
ネズミ返しは作るのが大変だし、何かできないかなと思っていたところ、サランラップでいけないかと思いました。
こんな感じで木に巻けば、これ以上登れなくなるので、簡単に捕れるだろうという作戦です。
数本の木に設置してみました。
あとは、時間がくるまでそのままにして待ちます。
セミの成虫捕り
セミ捕りについては、内山先生、丸沢丸さん、セミたまメンバーのみんなで行いました。
いつもは調理班と採集班に分かれますが、少人数の機動力を活かして一緒に行動です。
さすがに熟練者の集まりということで、みなさんうまいです。
オンライン放送も開始しながらの展開でした。
残念なことに、最初の方は録画ができていなかったので、途中の映像からご紹介していきます。
なんと、素手でニイニイゼミを捕まえていた丸沢丸さん!
セミたまでセミ捕りのプロ認定をしているみんみんは、今年もかなりの数を捕っていました。
そして、内山先生が持ってきた新型兵器の威力もすごかったです。
こちらの動画、何度も見てしまいます(笑
そして、捕ったセミは洗濯ネットに入れるというのがセミ会の定番です。
通気性が良いのと、調理の時が楽というのが大きなポイントです。
調理でなぜ役に立つのかという理由は、後ほど明らかになります。
セミ会なのですが、バッタとかコオロギも捕ってる内山先生、さすがです。
セミの幼虫トラップの結果は?
暗くなってきたら懐中電灯も使いながら、セミの成虫をそれなりの量を確保して、幼虫のトラップを見に行きます。
そしたら、なんと成功していました!
サランラップより上には登れないので、そこで止まっているんですね。
ただ、しっかりと巻いていないものは通過されてしまってもいたので、巻き方に気を使う必要があることがわかりました。
調理
セミは十分捕獲できたので、調理に移ります。
殺菌消毒
最初は昆虫食では必ず行う殺菌消毒です。
沸騰したお湯にセミを入れ、2~3分程度煮込みます。
ここで洗濯ネットが役に立つんですね。
洗濯ネットであれば、捕ったものをそのまま投入しても大丈夫ということで、丸沢丸さんに入れていただきました。
バッタやコオロギの他にクワガタ、カブトムシ、コオロギなども入っていたのですが、一緒に茹でてしまいます。
セミの鳴き声などがかなりするので、ここで命をいただいているなと実感する、また命の大切さを改めて考えるというとても良い機会になります。
調理方法
今回の調理は、素揚げ、天ぷら、燻製の3種類でした。
素揚げは、食用油を加熱して、水を切ったセミを投入すればできあがりです。
お好みで塩を振るとおいしいです。
天ぷらについても、水を切ったセミをてんぷら粉にまぶして、十分温まった油の中に入れるとできます。
燻製は幼虫のみですが、最初に下味をつけて、燻製器にかけます。
事前に木のチップは用意しておきましょう。
燻製器は市販のものでなくても、100円均一で売っている鍋、鍋蓋、振るいの3つがあればできてしまいます。
素揚げ、天ぷら、燻製以外のセミの調理方法
幼虫を使うんですか?それとも成虫ですか?
実食
セミの成虫はニイニイゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミ、幼虫はアブラゼミのものが捕れたので、食べ比べができました!
実は、幼虫の燻製については初めての鍋での実施ということで、黒焦げになってしまいまして、決しておいしいとは言えない状況だったというのが正直なところです。
燻製は毎年大人気なのですが、オンラインでの実施で良かったなとつくづく思いました。
メニュー
今回は、地域での資源を使った地産地消の食べ物をということで、会場である多摩市のものを使った料理を作りました。
- 多摩うどん
- 多摩市産のきゅうりとトマトと味噌(原峰の香)
- 多摩市産のセミ
昆虫食地域名物が誕生!
天ぷらということで、うどんにはかき揚げのようにして食べることができます。
そして、丸沢丸さんから、最高のネーミングが!
多摩市のうどん屋のみなさん、夏の風物詩にしていきましょう!
実際に食べてみると、
今回のセミ会では、たまたま捕まえたカナブンも食べてみました。
今後のお知らせについては公式LINEからお知らせします。
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当日の様子は動画でもご覧いただけます。